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カダフィ大佐

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     リビア最高指導者及び革命指導者
    日本では「カダフィ大佐」と呼ばれているが、階級は大佐ではない。

    1969年クーデターによりトルコで病気治療中の国王イドリスを退位させ、無血にて国の中枢を制圧した。
    カダフィ本人は武力の実力行使が無く無血であり、イドリス国王の体制を全否定するために軍部によるクーデターでは無く、
    軍部の属している一般人による無血革命と位置づけている。

    大佐という名称は諸説あり、
    ・尊敬するエジプトのナセルが陸軍大佐だったから、それにあやかったニックネーム。
    ・革命前中尉だった階級を、革命後大佐に昇格させ、初心を忘れないために大佐という名称を残した。
    などと言われているが、カダフィ本人はもう軍人では無いので、大佐と呼ばれたくないという発言もしている。

    思想はイスラムとアラブ民族主義と社会主義の融合である「イスラム社会主義」
    大衆による共同体制、直接民主制、大衆によって支配される共和国体制を根本としている。
    その思想をまとめた本が「緑の書」と呼ばれている。

    外交的には「アラブ最強硬派」と目され、アメリカ政府との対立が強くレーガン政権時は、
    「テロリスト」「狂犬」と呼ばれていた。
    そのためアメリカによる空爆などによる暗殺攻撃を幾度か受けているが、現在も健在である。

    しかし、イラク戦争でのアメリカを中心とする西洋諸国の猛攻を見て、次の標的になることを避けるため、
    核の放棄や査察団の受け入れなど、柔軟な対応も見せることが有る。
    核放棄後はアメリカによるテロ国家指定からも外れ、2006年国交も正常化した。

    その頃から、有る意味独特な発言や行動が世界的に注目され始めた。

    2009年に始めて参加した国連総会のときは、ニューヨーク郊外のニュージャージー州に、
    遊牧民のテントを張りそこを宿としたり(高所恐怖症のためとも言われている)、
    一般演説で国連安保理を「テロ理事会」と批判、常任理事国にのみ与えられる拒否権が、
    国連憲章の前文に有る加盟国の平等に反すると批判、国連憲章を投げ捨てたりと、
    大国支配が明確な国連を批判した。
    (この辺は、行動はともかく発言はとても的を射ていると思う。)

    そのほかの国連での独特発言は、

    「タリバンが作りたかったのは宗教国家だったのだから、バチカンのように作らせてやればよい、
    バチカンもムスリムにとって危険な存在だ。」

    「オバマはアフリカの息子であり私の息子でも有る。」

    「新型インフルエンザは細菌兵器として作られた。」

    「ケネディ暗殺はイスラエルの陰謀。」

    など、15分の予定を1時間36分に延長した行われた演説は、会場を笑いに包みつ、
    各国の通訳を疲労でダウンさせた。

    内政的にも、「囚人に恩赦を与える」と自らブルドーザーで壁を壊し、
    囚人を解放したり独特の行動が目立った。(その日は祝日になっている)


    革命によって出来たカダフィ政権国家は42年という月日が流れ、独裁政権に民衆の不満がたまり、
    カダフィ氏の辞職を求める反政府デモが起こった、それに対しカダフィは弾圧という武力を行使したことで、
    デモは反乱に変わり、革命へと姿を変えようとしている。

    国の将来を憂い、自ら革命を起こしたカダフィ氏の政権が長期間権力を保持したことで、
    前政権と同じように革命により終わろうとしている。
    権力という絶大な力は、あまり長く手に持っていると志の輝きは濁り、闇に染まる恐ろしいものだなと思う。

    今後リビアの騒乱がどのような方向に向うか、ちゃんと注視していく必要があります。
    その結果を見届けてから、また書きたいことが有る人物です。

    緑の書

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