Archives

Profile







治療をしないと致死率が高い感染症 2  (治療により致死率は下がる)

0
    うっかり忘れていたが、まだまとめ終ってなかったので再開。
    久々に文字だけです。
     
    治療すれば致死率が下がるが、治療を怠ったり対処が遅れると死に至る伝染病です。


    内臓リーシュマニア症

    【致死率】ほぼ100%

    【病原体】原虫リーシュマニア

    【分布】アフリカ・アジア・ヨーロッパ

    【潜伏期間】数週間〜数ヶ月以上(感染から数年後に発症する事もある)

    【症状】発病期は倦怠感、蒼白、痩せ、下痢、発熱などが見られマラリアと間違えられやすい。
        
        全身期に入ると、熱の不規則な上昇と肝臓・脾臓のリンパ節症候群による肥大、
        高熱による錯乱、極度の貧血を併発し治療を怠れば死に至る。
        
        子供が発症した場合、細菌感染、出血症候群、赤痢様状態で死に至る。


    【治療法】感染種、地理的位置により治療法は変わる。
         
         アンチモニルグルコン酸ナトリウム、アンチモン酸メグルミンを含有する薬剤を、
         静脈または筋肉注射(1日1回 20〜28日間)嘔吐・倦怠・心毒性の副作用あり。
         
         他に、リポソームアムホテリシンB、ミルテフォシンなども使用される。
         
         子供が発症した場合致死性が高い。(自然寛解する事は有る)
         
         現在予防に有効なワクチンは無い


    【詳細】

    子供の内臓リーシュマニア症は地中海沿岸に多い(他の場所では見られない)
    潜伏期間が極めて長く、感染した種や地域により治療法が違うため、対処が遅れることがある。
    免疫不全者(移植後、AIDS)は重症化しやすい。
    サシチョウバエ類により媒介され、刺された時に感染する。



    進行性播種性ヒストプラスマ症

    【致死率】90%

    【病原体】ヒストプラスマ・カプスラーツム/ズボアジ/ファルシミノーズム

    【分布】日本を除く世界中

    【潜伏期間】3〜21日

    【症状】初期症状は発熱、疲労、体重減少、脱力、倦怠など軽微な症状を示す(ほとんどの人は発症してもこの程度)
        
        初期症状が自然治癒したかのように見えて、肝臓や脾臓、リンパ節の腫れ、口や腸に潰瘍、
        稀に副腎が侵されアジソン病を起こす。適切な治療をしないと死に至る。

        AIDS患者の場合、治療しても急速に死に至ることがある。


    【治療法】
    アムホテリシンBを静脈注射(1日1回 4〜12週)

         非AIDS患者で状態が安定した場合、イトラコナゾールを経口投与(1日1回 9ヶ月)に切り替える。

         AIDS患者の場合は、安定後もイトラコナゾールの経口投与(1日1回〜2回)を無期限


    【詳細】
    ほとんどの場合ヒストプラスマに感染しても、感染しても無症候性か発症しても軽度。
    免疫の低い乳児やAIDS患者は重篤な症状を示す、進行性播種性ヒストプラスマに進行する事がある。
    ヒストプラスマの原因菌は土中や、野鳥やこうもりの糞中を好んで繁殖する。




    炭疽(肺炭疽)

    【致死率】80%

    【病原体】炭疽菌

    【分布】世界中

    【潜伏期間】1〜7日

    【症状】初期症状はインフルエンザ様症状で軽度の発熱、倦怠、筋肉痛、気管支肺炎様症状を示し、
     
        発熱、呼吸困難、咳、頭痛、嘔吐、悪寒、脱力、腹部・胸部の疼痛を起こし、未治療の場合高率で死に至る。


    【治療法】
    感染が明らかな場合、発症前に抗菌薬による治療が有効。

         発症後はペニシリンG、シプロフロキサシンの静脈投与が有効 


    【詳細】
    発症は極めて稀
    病原体は土中に芽胞として長期生存し、生物の体内で発芽し発症、感染した動物の血液・体液・死体から土壌に戻る。
    炭疽発症による動物の死亡は、致死毒によるショック死


    コレラ

    【致死率】75〜80%

    【病原体】コレラ菌

    【分布】世界中

    【潜伏期間】1〜5日

    【症状】軽症の場合、軽度の下痢で回復に向かう

        重症の場合、腹部の不快感と不安感に続き、突然の下痢と嘔吐を起こしショック状態になる。

        下痢は白色または灰白色の水様便で、多少の粘性と甘く生臭い臭いがある。

        大量の下痢による脱水症状を起こし、収縮期血圧の低下、皮膚の乾燥と弾力の消失、

        意識消失、失声、欠尿または無尿などの症状を示し、治療しないと高率で死に至る。


    【治療法】
    治療は水分と電解質の補給が中心で、GES(glucose-electrolytes-solution:グルコースー電解質の混合液)の
         経口投与や静脈点滴を行う。

         WHOでは、ナトリウム3.5g、塩化カリウム1.5g、グルコース20g、炭酸ナトリウム2.5gを、1リットルの水に溶かした
         経口輸液の投与を推奨している。

         重症患者の場合は、抗生物質のとしてニューキノロン系薬剤、テロラサイクロン、ドキシサイクリン、
         耐性を持つ菌の場合は、エリスロマイシン、トリメトプリム、スルファメトキサゾール合剤、ノルフロキサシンが有効。

         予防に有効なワクチンは無い


    【詳細】
    治療をすると致死率は1〜2%
    予防としては、流行地の生水や生食品を食さない(氷なども注意が必要)

    感染症新法第2類感染症に属しているため、コレラ発症また病原体保有を確認した段階で、
    医師は保健所長経由で都道府県知事に届け出なくてはいけない。



    久々にまとめたので、案外手間取りました。
    もう少し怖い感染症があるので、後数回は続きます。(不定期ですが)



    この記事のトラックバックURL
    トラックバック