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治療をしないと致死率が高い感染症 1  (治療により致死率は下がる)

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    久々に感染症、今回は治療をしないとほぼ死亡する感染症をまとめます。
    但し治療を行う事で致死率が下がったり、死の危険性が無くなる物です。



    アフリカ睡眠病

    【無治療時の致死率】ほぼ100%

    【病原体】トリパノソーマ

    【分布】アフリカ

    【潜伏期間】7〜21日

    【症状】初期症状として発熱、頭痛、関節痛が起き、リンパ節が腫れあがる。
         進行すると、貧血、心臓・腎臓・内分泌系の障害を発する。
         さらに悪化すると、神経痛、錯乱、躁鬱などの精神障害を起こし、睡眠周期の乱れで昼夜の逆転、
         意識朦朧となり、昏睡し死に至る。

    【治療法】精神障害が発生する前後で治療法、予後の状況などが変わってくる。
           
           精神障害発生前(第1期)は原虫がまだ中枢神経にたどり着いていないため、
           ペンタミジンやスラミンの静脈注射が有効(2年間、6ヶ月事の検査が必要)
           予後も比較的良好
           
           精神障害発生後は、ペンタミジンやスラミンは中枢神経まで届かないため無効
           メラルソプロールの静脈注射を10日間程度行うが、有機砒素化合物のため薬により死亡する事もある。
           中枢神経に障害を負うため、感染症の回復後も脳障害を負う確率が高い

           有効な予防ワクチンはない
     
    【詳細】
    ツェツェバエが媒介し、吸血時に感染する。
    ハエを近づけない生活を送ることが最大の対策
    治療薬の開発は進んでいるが、ゲノム解析によりワクチン作成が困難である事が分かっている。(多様性)
    初期に病理診断できるかによって、回復後の状況が変わってくる。
     



    後天性免疫不全症候群(エイズ)

    【無治療時の致死率】ほぼ100%

    【病原体】ヒト免疫不全ウイルス(HIV)

    【分布】世界中

    【潜伏期間】数年〜10年

    【症状】 (初期)感染後2〜3週間で発熱、咽頭痛、頭痛などインフルエンザ様の症状を発するが、
               数日か数週間続き自然に収まる。(無症状な事もある)

          (無症状期)感染が6〜8週間で抗体が産生され、ウイルスを抑制し無症状期となる。
        
          (中期)無症状期を過ぎると、発熱、倦怠感、リンパ節腫脹、帯状疱疹が起きる。

          (エイズ発症期)治療が行われないままで居ると、HIVの増殖が抑制できなくなり、
                    T細胞の破壊が進み、カリニ肺炎などの日和見感染を発症、
                    食欲低下、下痢、低栄養状態、衰弱などを起こし、
                    発症後未治療なら予後は2〜3年

    【治療法】治療法は大きく進歩を遂げ、AZTなどの逆転写酵素阻害剤や、プロテアーゼ阻害剤が開発され、
           日和見感染症の頻度や、死亡者数は95年以来40%減少している。
           但し、薬品耐性が付いてきたため減少状況は停滞気味。
           治療を行い、HIVウイルスの増殖を抑制する事が治療の中心

    【詳細】 
    感染経路は、血液感染、性的接触、母子感染の3種(臓器、角膜移植など稀な例もある)
    蚊を仲介しての感染、握手、抱擁、軽いキスなど日常的な接触では感染しない。
    治療を早期に始める事で、ウイルスの抑制が有効に働くため感染症の診断を受ける事が重要




    ペスト(肺ペスト)

    【無治療時の致死率ほぼ100%

    【病原体】ペスト菌

    【分布】世界中

    【潜伏期間】2〜7日

    【症状】強烈な頭痛、嘔吐、39〜41℃の発熱、急激な呼吸困難、泡だった血痰(鮮紅)を伴う重篤な肺炎を起こす。
         発症後12〜24時間で死に至る(5時間の例もある)

    【治療法】発症確認後速やかに抗菌薬の投与(進行が早いため迅速な対応が必要)
           ストレプトマイシンが日本では行く使われているが、副作用に注意が必要。
           WHO推奨の抗ペスト薬は、アミノ配糖体、テトラサイクリン系、クロラムフェニコール、
           ニューキノロン系が上げられている。
           どの薬品も治療期間が10日間を超えないように注意(副作用)

    【詳細】
    発症は極めて稀だが、ペストの中で一番危険
    肺に菌が進入し肺胞を破壊しながら、痰や呼気に含まれる形で周囲に菌が拡散される。
    急速な人-人感染の感染源となる。




    鼻疽(びそ)

    【無治療時の致死率】ほぼ100%

    【病原体】鼻疽

    【分布】アジア

    【潜伏期間】1〜5日

    【症状】初期症状は頭痛、発熱、筋肉痛、急性型になると膿瘍鼻汁、鼻腔粘膜の結節、肺炎、
         膿胸、皮下リンパ節の結節、腫瘍や潰瘍などが起き、慢性型になると微熱を繰り返し、
         徐々に体力が奪われていき、治療を行わなければ死に至る。

    【治療法】サルファダイアジン、テトラサイクリン、セフタジジム、イミペネムの投与が有効
           有効な予防ワクチンはない

    【詳細】
    馬やロバの病気で、人にも感染する人獣共通感染症(犬、猫、羊などにも感染)
    家畜伝染病予防法の法定伝染病の一つ
    馬が発症した場合は治療を行わず、淘汰処理される。




    髄膜炎菌性髄膜炎

    【無治療時の致死率ほぼ100%

    【病原体】髄膜炎菌

    【分布】世界中

    【潜伏期間】2〜5日

    【症状】敗血症を起こし、高熱や皮膚、粘膜の出血、関節炎を発症、進行すると髄膜炎を起こし、
         頭痛、吐き気、精神症状、発疹などを起こし、劇症型に進行すると痙攣、意識障害を呈し、
         汎発症血管内凝固症候群(DIC)を伴いショック死に至る。

    【治療法】ペニシリンGや、髄膜炎の初期治療に使われるセフォタキ、シム(CTX)、ソフトリアキソン(CTRX)、
           は有効性が高い。
           有効なワクチンもあるが、効果は数年しか持たない(日本は輸入していない)

    【詳細】
    感染者中劇症化率10〜15%
    くしゃみなどの飛沫感染で伝播する(気道を通して血中に入る)
    日本での発症率が低いため、ワクチンは輸入されていない。
    ワクチン接種は海外から取り寄せるか、海外摂取などの方法をとることになる。



    以上が、治療をしないとほぼ100%死に至る感染症です。
    的確な診断と、適切な治療を行えば対応可能な感染症です。
    微熱が長引くなど、体調におかしな点を感じたら放置せず病院で診察を受けましょう。

    ということで、治療しないと危険な感染症も数回に分けてまとめて行きます。




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